2016年11月22日火曜日

気になる夢と予感

22日に福島県沖でM7.4の地震が起きました。
被害が無いことを祈ります。

また、その2日前の20日午後12時前に、和歌山県白浜町にてM5.3の地震が起きましたが、実はその二つの地震の1時間から30分前に、それぞれ夢と予感を感じていました。


具体的に言いますと、まず20日の和歌山県白浜町の場合ですが、瓶入りの飲み物を3本ほど買って帰る途中の事です。
買ったものは通常、キッチンカウンターの上に置いていたのですが、「地震が起きて落ちると割れるから、床に置こうか」とふと思いつきました。
普段はカウンターの上に置く習慣だったのですが、何故だか心配になったのです。
その後に震度4の地震が発生しました。

これだけだと、単に瓶が割れたら困るから地震に結びついたのだろうと思われます。


しかし、22日の地震では更に生々しい感覚が得られました。
旅行先の東京のホテルでのことです。
一度、3時に目が覚めで4時半に再び寝入りました。
その時の夢の内容が、まさに地震の夢だったのです。
何人かの人達と一軒家にいる時に、大きめの地震がしばらく続き、逃げるべきか迷うと言う夢でした。
その後、別の夢に変わりしばらくして震度3の長めの揺れが実際に発生したのです。
夢と同じくらいの大きさと長さで、夢と同じ様に、部屋を飛び出そうかどうか迷う大きさと長さでした。

実際に地震に遭遇しなかった、東日本大震災や阪神大震災ではそういう感覚は無く、ごく最近起こった事なのでまだまだ検証が必要です。

また予感の様なものや夢が見られた場合は、このブログに書いて検証して行きたいと思います。



2016年11月5日土曜日

2016年鳥取地震について

2016年に発生した鳥取県中部地震が発生して2週間が経過しました。
今回の地震の発生前に何か前兆のようなものは無かったのか、また地震の後はどのような分布でどのような余震があったのか、一般人が入手できる気象庁の地震データベースと政府の地震調査研究推進本部から情報を入手して素人ながら検証してみました。



◆地震前1年間の鳥取周辺の地震


今回地震が発生したのは鳥取県中部で、10月21日14時07分でした。

下の表を見てみると、鳥取県中部では2月末以降に地震がぽつぽつと発生し始め、8月後半から末日にかけては連日のように発生。
1か月を置いて再び9月後半から10月3日にかけて連日のように発生、およそ2週間の間が空いて、M6.6発生直前の3日前と当日に2度地震が発生し、21日のM4.2の地震の2時間後に本震となりました。

下の表で見た限りでは、2月から10月にかけて、震源の深さが深くなり大きさも大きくなっていくような傾向があるように見えます。
結果論ですが、そのような傾向が前兆であったと言えます。
しかし、それがいつピークを迎えて本震がいつ起きるのは分かりません。
地震の前兆を捉えるには、このようなデータ以外に大気中のイオン濃度やGPSデータ、FM電波の変化など複数の観測結果を突き合わせて検討し、日時や場所を絞り込んでいくしかないと思われます。




(引用 http://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/index.php)



◆2016年10月21日の本震発生以降について


1年間は画面左右方向にまばらに地震が起きていたのですが、10月21日の本震発生以降は画面の縦方向に地震が発生しています。
隠れていた断層なのか、新たな断層が出来たのでしょうか?



                         (引用 http://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/index.php)



◆山陰地方のブロック断層と、鳥取県の地震


下図の緑の○は過去に鳥取県で発生した地震の震源地で、赤の○が今回起きた地震です。
鳥取県を横方向に横断しているように見えます(黄色の線)。
見にくいですが、2枚目の図にある山陰地方のブロック断層の線と重なっているように見えますね。
鳥取県で起きている地震は、主にこのブロック断層に沿って起きているのでしょうか?

ただし、鳥取県西部から島根方向の地震の震源は下図の赤線に描いた様に、中央から左下に向かっていて、ブロック断層から離れているように見えます。
ここから新しいブロックが分かれているということなのでしょうか? 



(引用 http://www.static.jishin.go.jp/resource/monthly/2016/20161021_tottori.pdf
※赤と黄色の線は本ブログの投稿者が作成



(引用 http://www.rcep.dpri.kyoto-u.ac.jp/images/2016/04/3acf5d38f092d181419e2cf6adf8bbf9.pdf


◆まとめ

政府の地震調査研究推進本部による評価では、鳥取県は活断層が少ないにも関わらず、地震活動が活発だそうです。(下図参照)
ブロック断層の近辺や活断層の近くにお住まいの方は、毎日のように積極的に地震に関する情報を取得して、警戒を怠らないようにされた方が良いようです。


(引用 http://www.static.jishin.go.jp/resource/monthly/2016/20161021_tottori.pdf)




2016年7月27日水曜日

富士山、箱根山の噴火が迫る?八丈島から伊豆にかけてのエリアで地震が活発化!

先月7月の頭から、八丈島から伊豆方面にかけて集中的に地震が発生したのをご存知でしょうか?
NHK等のニュースでは、7月24日の伊豆大島近海で起きた複数回の地震について報道がありましたが、それより前の7月頭には八丈島近海でも複数回の地震が起きていました。

下の表でわかる様に、7月の頭から八丈島近海などでM4〜5の小さくない地震が起きていて、それが伊豆大島→伊豆半島へと近づいているのが分かります。
震源の深さも30km程度から10km前後と浅くなってきています。
これだけでは詳しくは分かりませんが、地下でゴトゴトと何かが蠢きながら箱根・富士山方面に近付いているのが不気味な感じがしますね!






そして、伊豆半島まで近付いた2日後には富士五湖で、6日後には山梨県中・西部で地震が発生しました!(下の表を参照)
この流れがたまたまであればいいのですが、震源が伊豆半島まで近付いた後で弱いとはいえ富士山直下まで地震が繋がるのは、「連動感」というか「何かが繋がった」という感じがして不気味です。

さらに、7月31日に発生した山梨県中・西部の位置は糸魚川・静岡構造線の南部区間に位置します。
政府の地震研究推進本部の長期評価によると、糸魚川・静岡構造線の南部区間は単独でずれた場合M7.6の地震が発生すると予想されています。
今後30年以内の発生確率は0%〜0.1%とされていますが、伊豆方面の地震や富士山が噴火すると連動して発生する可能性も0ではないかもしれません。



ネット上では、駿河湾や首都直下で発生する地震の前兆ではないかと心配する声もありました。
気象庁によると、伊豆半島近海は地震が発生しやすい場所で、今回の地震後に火山活動が活発化するなどの影響は観測されていないという事でした。

日本は地震活動が活発になっている時期の様ですので、このエリアも注目していきたいと思います。


2016年5月17日火曜日

白山・焼岳・御嶽山の噴火は富士山噴火確定の兆し?

地震の目・噴火の目理論で様々な地震や噴火を予測している琉球大学の木村政昭名誉教授によると、南海トラフ地震と富士山噴火との組み合わせを考えるとその時期をⅠ期・Ⅱ期に分けることができるという。

そしてⅢ期目に突入したのではないかと考えられるのが、富士山活動期に同じく活動していた日本中部地方の活火山の噴火である。


木村政昭ホームページより引用:http://kimuramasaaki.sakura.ne.jp/site2/2009/08/28/605/

◆1969年6月17日 焼岳水蒸気爆発

長野県松本市にある国立公園、上高地にある山で、現在でも水蒸気を上げている活発な活火山であるが、69年以降は50年近く噴火は無い。

◆2014年9月27日 御嶽山水蒸気爆発

長野県木曽郡木曽町王滝村にある山で、記憶に新しい、人的被害を出した御嶽山の水蒸気爆発である。
この山は有史以来もっとも活動的な活動を起こし始めたのは1979年からである。


◆2016年5月6日 新潟焼山小規模噴火

この山は、木村政昭名誉教授は指摘をしていないが、およそ100年の沈黙を破って1949年から活発に活動をしている活火山。
新潟県糸魚川市にあり、糸魚川-静岡構造線の直近に存在する山。

◆白山 近年ではまだ噴火をしていない

石川県白山市にある活火山。
1659年以降噴火をしていないが、Ⅱ期には活発に活動をしていたようだ。


木村政昭名誉教授の分類の中で、唯一白山が噴火していないので、この山が噴火などの活動を示したら次は富士山かと警戒する必要があるかもしれません。
しかし、木村政昭名誉教授がなぜこれらの山をピックアップしているのかは不明であります。

ちなみに、木村政昭名誉教授は富士山噴火を2022年までにと予測しています。※
※木村政昭ホームページの2014年3月21日の記事「2013年迄の富士山の地下構造」

2016年5月7日土曜日

気にしてほしい地震と地域 日向灘

前回のブログで述べたNHKスペシャルの番組では、もちろん南海トラフ地震の話も取り上げられていました。

◆南海トラフ地震


南海トラフ地震は、90年~150年周期で起こっている海溝型地震ですが

・1944年に東南海地震が発生
・1946年に南海地震発生

と発生から70年ほどしか経っておりません。
だから心配の必要は無いという訳ではなく、実はその周期を早める可能性がある地震がある事がわかりました。

その地震とは「日向灘地震」だそうです。


◆南海トラフ地震の周期を早める日向灘地震


日向灘の位置

(引用元:http://blogs.yahoo.co.jp/kawakatu_1205/57447332.html)


シミュレーションによると、通常は100年~150年周期で発生する南海トラフ地震ですが、日向灘でM7クラスの地震が発生すると、南海トラフ地震の発生周期が半分になるとの結果が導かれたそうです。

しかし、気象庁のデータを検索すると分かるのですが日向灘では割と頻繁にM7クラスの地震が発生しています。
気象庁のデータをさかのぼれるだけ遡ると1931年、1941年、1961年、1968年、1984年の5回。
1931年の時は誘発には至りませんでした。
しかしその10年後の1941年は、前々回の安政東南海地震から87年目でした。
前回の東南海地震は、その3年後(90年目)に発生しています。

震源域に一定のストレスが溜って来た時に日向灘で地震が起きると誘発されるのでしょうが、それが一体どのくらいか分かれば良いのですが・・・。


◆日向灘の不気味な静けさ

1923年以降の日向灘で起きたM7クラスの地震は、10年~16年以内には起きていました。
ところが、1984年以降発生していません。
2016年で、32年も経過しています!
これは一体何を意味しているのでしょうか?
相当なひずみを溜めこみ、今までとは比べ物にならない強い地震が起こるのでしょうか?

なお、前回の東南海地震から数えると2016年で70年目となります。
前回の例を踏まえると、今年日向灘でM7クラスが発生しても誘発はされず、その10年後である2026年以降に日向灘で地震が発生すれば、誘発される可能性も考えられます。


なお、シミュレーションでは日向灘で地震が発生してから、南海地震が発生するまでの時間は1年との結果でした。
(前回は3年後に東南海地震が先に発生しましたが。)
即時ではなく、ある程度の準備期間はある可能性があります。


◆注視していくべき地震

日向灘がそうとうなひずみを溜めこみ、M8クラスの巨大地震となった場合は、南海地震の発生が早まるかもしれませんし、何とも言えないところではあります。

ともあれ、これから日向灘は注目していくべき地域だと思われます。

2016年5月6日金曜日

熊本地震の予知には至らず! 惜しかった予測「ブロック断層モデル」とは

平成28年熊本地震については、いずれの予言者・地震研究者も予知・予測できなかった不意を突かれたような地震でした。
九州・熊本は歴史的に見ても特に地震が少ない地域の様なので、やはりそういう先入観が影響したのでしょうかね??


◆九州の危険性をサラッと取り上げたNHKスペシャル


生放送では見ませんでしたが、2016年4月3日放送のNHKスペシャル「巨大災害 MEGA DISASTER Ⅱ 日本に迫る脅威 地震列島 見えてきた新たなリスク」では

・西日本一帯のプレートが一枚岩ではない事
・細かく分かれたプレートの「ブロック」がそれぞれ別の動きを示していること。
・それぞれのブロックの境目である「ブロック断層」にどのようなストレスがかかっているかGPSデータから予測出来そうな事

を放送していました。


放送では九州にかかるストレスが最新のGPS研究で明らかになったと、まさに今回地震が起きた九州の活断層帯(布田川・日奈久断層)を映像とデータで示しましたが、残念ながら詳しく解析などはされず、一押しの危険地域は山陰地方であると出演していた京都大学防災研究所付属地震予知研究センター 准教授の西村卓也氏は述べていました。

今後、山陰地方でも実際にブロック断層による内陸地震が発生するかもしれませんので、間違いでは無いかもしれませんが、放送が熊本地震の11日前であっただけに残念でなりませんでした。


◆地震予測研究「ブロック断層モデル」とは

京都大学防災研究所付属地震予知研究センター 准教授の西村卓也氏によると、GPSを用いた地殻の変位量測定結果から、これまで数枚のプレートに分かれていると思われていた日本列島は、プレートがさらに細かくひび割れた様に多数のプレートに分かれている事がわかったとのことです。

これまで考えられていた日本のプレート
(引用元:http://rubeusu-trend.com/1734/)
西南日本地域のブロック断層モデル
(引用元:http://www.rcep.dpri.kyoto-u.ac.jp/images/2016/04/3acf5d38f092d181419e2cf6adf8bbf9.pdf)

◆ブロック断層の動き

ブロック断層は同じプレート内にありながらそれぞれ固有の動きをしているそうです。
そのため、活断層が確認されていない地域での地震の理解にもつながるとのこと。

九州のブロック断層の動きを見てみると、宮崎県側から押してくる動きがあたかも固いものにあたって方向を変える様に向きを変えている場所の境目が今回熊本地震を引き起こした布田川・日奈久断層で、ちょうどブロック同士が衝突する場所ではないかと考えられています。


九州ブロック境界の拡大図とGNSS変位ベクトル
(引用元:http://www.rcep.dpri.kyoto-u.ac.jp/images/2016/04/3acf5d38f092d181419e2cf6adf8bbf9.pdf)


◆地殻変位の見える化


この研究が進んで、地震発生前の情報提供が行われれば、多くの人命が救われる事でしょうね。
期待して見守りたいと思います。


2016年5月3日火曜日

2016/4/30 長野県にある「糸魚川-静岡構造線」周辺で気になる地震が発生

2016年4月14日に発生した、平成28年熊本地震の前例のない数の余震が発生している最中の4月30日、次の危険地帯と指摘されている「糸魚川-静岡構造線」上とその周囲にて不気味な地震が発生しました。

◆まず1回目に発生したのが、4月30日00時47分に北緯36.2度、東経137.6度で発生したM3.1の地震。


これはまさに、境峠-神谷断層帯という日本の活断層の中でも大地震発生の確率が高いグループに属する活断層の北端、安房山付近で発生した地震でした。
震度こそ1でしたが、発生直前には「ゴーッ!」という山鳴りがして、ズシン!という突き上げられる衝撃がありました。

ちなみに、政府の地震調査研究推進本部によると、この断層帯が動いた場合は、最大でM7.6程度の地震が発生します。
30年以内の発生確率は最大で13%とのことです。


◆さらにその約1時間後の1時40分には、北緯36.3度、東経137.9度でM3.3の地震が発生しました。




この地震の震源地は、糸魚川-静岡構造線の中でも大地震発生確率の高い、中北部(明科-諏訪湖南方)区間でした。

ちなみに、政府の地震調査研究推進本部によると、この断層帯が動いた場合は、最大でM7.6程度の地震が発生します。
30年以内の発生確率は最大で30%とのことです。


それぞれ1回だけの地震でしたが、連続して起こったことと、糸魚川-静岡構造線での地震でしたのでなんとも不気味な感じがしました。


気のせいならばいいのですが・・・。