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2016年11月5日土曜日

2016年鳥取地震について

2016年に発生した鳥取県中部地震が発生して2週間が経過しました。
今回の地震の発生前に何か前兆のようなものは無かったのか、また地震の後はどのような分布でどのような余震があったのか、一般人が入手できる気象庁の地震データベースと政府の地震調査研究推進本部から情報を入手して素人ながら検証してみました。



◆地震前1年間の鳥取周辺の地震


今回地震が発生したのは鳥取県中部で、10月21日14時07分でした。

下の表を見てみると、鳥取県中部では2月末以降に地震がぽつぽつと発生し始め、8月後半から末日にかけては連日のように発生。
1か月を置いて再び9月後半から10月3日にかけて連日のように発生、およそ2週間の間が空いて、M6.6発生直前の3日前と当日に2度地震が発生し、21日のM4.2の地震の2時間後に本震となりました。

下の表で見た限りでは、2月から10月にかけて、震源の深さが深くなり大きさも大きくなっていくような傾向があるように見えます。
結果論ですが、そのような傾向が前兆であったと言えます。
しかし、それがいつピークを迎えて本震がいつ起きるのは分かりません。
地震の前兆を捉えるには、このようなデータ以外に大気中のイオン濃度やGPSデータ、FM電波の変化など複数の観測結果を突き合わせて検討し、日時や場所を絞り込んでいくしかないと思われます。




(引用 http://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/index.php)



◆2016年10月21日の本震発生以降について


1年間は画面左右方向にまばらに地震が起きていたのですが、10月21日の本震発生以降は画面の縦方向に地震が発生しています。
隠れていた断層なのか、新たな断層が出来たのでしょうか?



                         (引用 http://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/index.php)



◆山陰地方のブロック断層と、鳥取県の地震


下図の緑の○は過去に鳥取県で発生した地震の震源地で、赤の○が今回起きた地震です。
鳥取県を横方向に横断しているように見えます(黄色の線)。
見にくいですが、2枚目の図にある山陰地方のブロック断層の線と重なっているように見えますね。
鳥取県で起きている地震は、主にこのブロック断層に沿って起きているのでしょうか?

ただし、鳥取県西部から島根方向の地震の震源は下図の赤線に描いた様に、中央から左下に向かっていて、ブロック断層から離れているように見えます。
ここから新しいブロックが分かれているということなのでしょうか? 



(引用 http://www.static.jishin.go.jp/resource/monthly/2016/20161021_tottori.pdf
※赤と黄色の線は本ブログの投稿者が作成



(引用 http://www.rcep.dpri.kyoto-u.ac.jp/images/2016/04/3acf5d38f092d181419e2cf6adf8bbf9.pdf


◆まとめ

政府の地震調査研究推進本部による評価では、鳥取県は活断層が少ないにも関わらず、地震活動が活発だそうです。(下図参照)
ブロック断層の近辺や活断層の近くにお住まいの方は、毎日のように積極的に地震に関する情報を取得して、警戒を怠らないようにされた方が良いようです。


(引用 http://www.static.jishin.go.jp/resource/monthly/2016/20161021_tottori.pdf)




2016年5月6日金曜日

熊本地震の予知には至らず! 惜しかった予測「ブロック断層モデル」とは

平成28年熊本地震については、いずれの予言者・地震研究者も予知・予測できなかった不意を突かれたような地震でした。
九州・熊本は歴史的に見ても特に地震が少ない地域の様なので、やはりそういう先入観が影響したのでしょうかね??


◆九州の危険性をサラッと取り上げたNHKスペシャル


生放送では見ませんでしたが、2016年4月3日放送のNHKスペシャル「巨大災害 MEGA DISASTER Ⅱ 日本に迫る脅威 地震列島 見えてきた新たなリスク」では

・西日本一帯のプレートが一枚岩ではない事
・細かく分かれたプレートの「ブロック」がそれぞれ別の動きを示していること。
・それぞれのブロックの境目である「ブロック断層」にどのようなストレスがかかっているかGPSデータから予測出来そうな事

を放送していました。


放送では九州にかかるストレスが最新のGPS研究で明らかになったと、まさに今回地震が起きた九州の活断層帯(布田川・日奈久断層)を映像とデータで示しましたが、残念ながら詳しく解析などはされず、一押しの危険地域は山陰地方であると出演していた京都大学防災研究所付属地震予知研究センター 准教授の西村卓也氏は述べていました。

今後、山陰地方でも実際にブロック断層による内陸地震が発生するかもしれませんので、間違いでは無いかもしれませんが、放送が熊本地震の11日前であっただけに残念でなりませんでした。


◆地震予測研究「ブロック断層モデル」とは

京都大学防災研究所付属地震予知研究センター 准教授の西村卓也氏によると、GPSを用いた地殻の変位量測定結果から、これまで数枚のプレートに分かれていると思われていた日本列島は、プレートがさらに細かくひび割れた様に多数のプレートに分かれている事がわかったとのことです。

これまで考えられていた日本のプレート
(引用元:http://rubeusu-trend.com/1734/)
西南日本地域のブロック断層モデル
(引用元:http://www.rcep.dpri.kyoto-u.ac.jp/images/2016/04/3acf5d38f092d181419e2cf6adf8bbf9.pdf)

◆ブロック断層の動き

ブロック断層は同じプレート内にありながらそれぞれ固有の動きをしているそうです。
そのため、活断層が確認されていない地域での地震の理解にもつながるとのこと。

九州のブロック断層の動きを見てみると、宮崎県側から押してくる動きがあたかも固いものにあたって方向を変える様に向きを変えている場所の境目が今回熊本地震を引き起こした布田川・日奈久断層で、ちょうどブロック同士が衝突する場所ではないかと考えられています。


九州ブロック境界の拡大図とGNSS変位ベクトル
(引用元:http://www.rcep.dpri.kyoto-u.ac.jp/images/2016/04/3acf5d38f092d181419e2cf6adf8bbf9.pdf)


◆地殻変位の見える化


この研究が進んで、地震発生前の情報提供が行われれば、多くの人命が救われる事でしょうね。
期待して見守りたいと思います。


2016年5月3日火曜日

2016/4/30 長野県にある「糸魚川-静岡構造線」周辺で気になる地震が発生

2016年4月14日に発生した、平成28年熊本地震の前例のない数の余震が発生している最中の4月30日、次の危険地帯と指摘されている「糸魚川-静岡構造線」上とその周囲にて不気味な地震が発生しました。

◆まず1回目に発生したのが、4月30日00時47分に北緯36.2度、東経137.6度で発生したM3.1の地震。


これはまさに、境峠-神谷断層帯という日本の活断層の中でも大地震発生の確率が高いグループに属する活断層の北端、安房山付近で発生した地震でした。
震度こそ1でしたが、発生直前には「ゴーッ!」という山鳴りがして、ズシン!という突き上げられる衝撃がありました。

ちなみに、政府の地震調査研究推進本部によると、この断層帯が動いた場合は、最大でM7.6程度の地震が発生します。
30年以内の発生確率は最大で13%とのことです。


◆さらにその約1時間後の1時40分には、北緯36.3度、東経137.9度でM3.3の地震が発生しました。




この地震の震源地は、糸魚川-静岡構造線の中でも大地震発生確率の高い、中北部(明科-諏訪湖南方)区間でした。

ちなみに、政府の地震調査研究推進本部によると、この断層帯が動いた場合は、最大でM7.6程度の地震が発生します。
30年以内の発生確率は最大で30%とのことです。


それぞれ1回だけの地震でしたが、連続して起こったことと、糸魚川-静岡構造線での地震でしたのでなんとも不気味な感じがしました。


気のせいならばいいのですが・・・。